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日本のオフィスで使う丁寧フレーズ10選|初週でマスターする時系列ガイド

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この記事は 概念の説明ではなく実戦リファレンス です。冒頭の10フレーズ早見表をブックマークしておけば、初週はそれだけで乗り切れます。


結論:初週でマスターする10のフレーズ

まず先に答えを出します。この10フレーズを覚えれば、初週のオフィスで「感じよく」聞こえます。1分でブックマークして、明日からそのまま使ってください。

#フレーズ何のために言う丁寧度
1おはようございます朝の出社挨拶B
2お世話になっております社外との会話・電話・メール冒頭C
3お疲れさまです/お疲れさまでした日中のすれ違い/会議・退社時の労いB
4承知しました依頼や指示を受けたときB
5恐れ入りますが…依頼や質問の前置き(クッション言葉)C
6もう一度お願いできますでしょうか聞き取れなかった・確認したいC
7いただきます/ごちそうさまでしたランチ前後B
8お先に失礼します自分が先に退社するときB
9申し訳ございません謝罪C
10ありがとうございます感謝(終日使える万能フレーズ)B

丁寧度の A・B・C が何を意味するかは次のセクションで1分で説明します。


このガイドの使い方(A/B/C凡例)

Real-World Japaneseでは、同じ意図を3つの丁寧度(A・B・C)で言い分けるという枠組みを使っています。本記事の10フレーズもすべて、A・B・Cのどれが妥当かのラベルが付いています。

レベル丁寧度使う相手雰囲気
Aカジュアル同期・親しい後輩フランク、タメ口寄り
Bニュートラル丁寧上司・他部署・初対面の社内敬語だが過度に改まらない
Cフォーマル顧客・役員・謝罪・公式文書最大限の敬意、硬い

迷ったらB。同期にCは逆に距離を作るし、上司にAは不適切。Bを基準に、相手との距離感でAかCに振るのがネイティブの感覚にいちばん近い運用です。詳しい解説は「職場で通じる敬語ガイド」を参照してください。


オフィスの1日を時系列でなぞる

ここからは、朝オフィスに着いてから家に帰るまでの1日を時系列でなぞりながら、10フレーズを実際の場面に置いていきます。頭の中で「朝 → 仕事 → ランチ → 退社」と再生してみてください。

① 出社直後

オフィスのドアを開けて最初に発するのは、1時間前に起きていようと8時間前に起きていようと「おはようございます」です。日本の職場では、その日に最初に会った相手への挨拶は時間帯にかかわらず「おはようございます」、という独特の運用ルールがあります。

レベルフレーズローマ字
Aおはよーohayō
Bおはようございますohayō gozaimasu
Cおはようございます。本日もよろしくお願いいたします。ohayō gozaimasu. honjitsu mo yoroshiku onegai itashimasu.

やりがちなミス:午後に出社しても夜勤明けでも、その日の初対面の挨拶は「おはようございます」。「こんにちは」「こんばんは」を職場のあいさつとして使う場面はほぼありません。

業務が始まってまもなく、社外との電話や来客対応が入ってきます。そのときの最初のひと言が「お世話になっております」です。

レベルフレーズローマ字
A(Aレベルは社外向けでは不適切)
Bお世話になっております。〇〇です。osewa ni natte orimasu. 〇〇 desu.
Cいつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇でございます。itsumo osewa ni natte orimasu. 〇〇 kabushikigaisha no 〇〇 de gozaimasu.

やりがちなミス:これは社外専用の挨拶。社内同僚に「お世話になっております」と言うと、よそよそしすぎてかえって変です。社内には「お疲れさまです」を使います。

② 仕事の中で

業務が始まれば、上司やチームから依頼や指示が飛んできます。受けるときは「承知しました」、こちらから何かをお願いするときは「恐れ入りますが…」から始める。この2つで業務中の会話の8割が回ります。

場面フレーズローマ字
依頼を受ける(B)承知しました。shōchi shimashita.
依頼を受ける(C)承知いたしました。shōchi itashimashita.
こちらから依頼(C)恐れ入りますが、〇〇をお願いできますでしょうか。osoreirimasu ga, 〇〇 wo onegai dekimasu deshōka.

やりがちなミス:「了解しました」を社外や目上に使うのは不適切です。社内のフラットな間柄ではよく聞きますが、安全側に倒すなら「承知しました」を社内・社外どちらでも標準と覚えるのが楽。詳しくは「外国人がやりがちな敬語ミス8選」のミス3を参照してください。

会議中や口頭の指示で聞き取れなかったとき、黙って分かったふりをするのが一番危険。遠慮なく聞き返して大丈夫です

レベルフレーズローマ字
Aもう一回いいですか?mō ikkai ii desu ka
Bもう一度お願いできますか。mō ichido onegai dekimasu ka.
C恐れ入りますが、もう一度お願いできますでしょうか。osoreirimasu ga, mō ichido onegai dekimasu deshōka.

やりがちなミス:「もう一度言ってください」は命令形に近く、上司や客先にはきつく聞こえます。「お願いできますか」「お願いできますでしょうか」と疑問形にするのが大事。

③ ランチ・小休憩

お昼に同僚や上司と食事に行く、あるいはお弁当を食べ始めるとき、始まりは「いただきます」、終わりは「ごちそうさまでした」。これは敬語というより文化的な合図で、口に出さずに食べ始めると無作法に見えます。

場面フレーズローマ字
食べ始めるいただきます。itadakimasu.
食べ終わるごちそうさまでした。gochisōsama deshita.

やりがちなミス:上司や先輩におごってもらった場合は、食事中に一度「ごちそうになります」と言ってから、食後に「ごちそうさまでした。ありがとうございました」と再度伝えると印象がぐっと丁寧になります。

ちなみにランチも仕事の一部という空気の職場では、戻り際に「お先に戻ります」と言って先にデスクに戻る人もいます。チームの空気を観察してください。

④ 退社時

その日の業務を終えて自分が先に帰るとき、残っている同僚に向かって「お先に失礼します」、相手は「お疲れさまでした」と返す、というのがセットの儀礼です。

レベルフレーズローマ字
Aお先〜!osaki〜
Bお先に失礼します。osaki ni shitsurei shimasu.
Cお先に失礼いたします。osaki ni shitsurei itashimasu.

やりがちなミス何も言わずに帰るのは避けます。日本のオフィスでは「黙って帰る=失礼」と取られがち。たった一言で1日の印象が変わります。

そして見送る側は「お疲れさまでした」。ちなみに「お疲れさまです」と「お疲れさまでした」は微妙に使い分けます。

場面フレーズローマ字
日中のすれ違いお疲れさまです。otsukaresama desu.
退社時・会議終了時お疲れさまでした。otsukaresama deshita.

やりがちなミス「ご苦労さまです」を上司や先輩に使うのは不適切です。これは目上から目下に向かって労う言葉。社内の万能労いフレーズは「お疲れさま」一択と覚えてください。詳しくは「外国人がやりがちな敬語ミス8選」のミス4を参照。

⑤ 何かやらかした時

ミスをしたとき・遅刻したとき・締め切りに間に合わなかったとき。一番大事なのは「すぐ言う」ことですが、言う言葉も大事です。

レベルフレーズローマ字
Aごめん/すまんgomen / suman
Bすみません。sumimasen.
C申し訳ございません。mōshiwake gozaimasen.

やりがちなミス:「すみません」を感謝にも謝罪にも何にでも使うのは典型的な非ネイティブの癖。感謝なら「ありがとうございます」、謝罪なら「申し訳ございません」と意識的に分けるだけで、ぐっと自然に聞こえます。

そして感謝のフレーズ「ありがとうございます」は1日に何度使っても多すぎることはありません。

レベルフレーズローマ字
Aありがとう/さんきゅーarigatō / sankyū
Bありがとうございます。arigatō gozaimasu.
C誠にありがとうございます。makoto ni arigatō gozaimasu.

「誰に言うか」マトリクス

ここまでの10フレーズを 誰に向かって言ってよいか を1枚にまとめました。◯=問題ない、△=場合による(注釈を読む)、✕=避ける

#フレーズ上司同僚後輩社外客
1おはようございます
2お世話になっております
3お疲れさまです/でした
4承知しました/いたしました
5恐れ入りますが…
6もう一度お願いできますでしょうか
7いただきます/ごちそうさまでした
8お先に失礼します
9申し訳ございません
10ありがとうございます

表の読み方

このマトリクスはReal-World Japanese編集部の判断ですが、正解は1つではありません。会社や業界、相手との関係性で揺らぐ余地があります。職場のネイティブ同僚の使い方を観察するのが最終的な答え合わせです。


外国人がやらかしがちなミス(要点だけ)

本記事の10フレーズに直接関わる 3大ミス を1行で押さえておきます。深掘りは別記事に任せます。

  1. 「ご苦労さまです」を上司に使う — これは目上から目下への労い。上司には必ず「お疲れさまです」。
  2. 「了解しました」を社外や目上に使う — フラットすぎる響き。安全側は「承知しました/いたしました」。
  3. 「すみません」を感謝にも謝罪にも使い回す — 感謝は「ありがとうございます」、謝罪は「申し訳ございません」に分ける。

8つの典型ミスを優先順位つきでまとめた診断記事として「外国人がやりがちな敬語ミス8選」があります。自分が今直すべきミスはどれかを30秒で診断できる構成になっているので、初週を乗り切ったら次に読んでみてください。


もっと深く・もっと多く

この記事は オフィスで口に出す10フレーズに絞った時系列ガイド です。違う角度から知りたい人は、関連記事へバトンを渡します。


よくある質問

「お疲れさまです」と「お疲れさまでした」は何が違いますか?

現在進行中の状況には「です」、終わった状況には「でした」を使います。日中のすれ違いは「お疲れさまです」、退社時や会議終了後は「お疲れさまでした」。社外との会話では基本どちらも使いません。

「ご苦労さまです」は丁寧な言い方ですよね?上司に使ってもいいですか?

不適切です。「ご苦労さま」は 目上から目下に向かって労う表現 で、部下や業者の方など自分より下位の相手に使います。上司・先輩・客先には必ず「お疲れさま」を使ってください。

オフィスに入るとき、何と言って入ればいいですか?

その日に最初に会った相手には 時間帯にかかわらず「おはようございます」 が標準です。日本のオフィスでは出社のあいさつ=「おはようございます」と覚えておけば事故りません。「こんにちは」を業務中の挨拶として使う場面はほぼありません。

「了解しました」はなぜ社外で不適切なんですか?

「了解」は 対等またはやや下の相手 に対する受諾表現の系譜で、社外や目上に対しては敬意の方向が合いません。「承知しました/いたしました」または「かしこまりました」を使うと安全です。

何も言わずに帰るのはダメですか?

避けたほうが無難です。日本のオフィスでは 黙って退社=失礼 に取られがち。「お先に失礼します」のひと言で1日の印象が変わります。

社外のクライアントに「お疲れさまです」と言ってもいいですか?

避けます。「お疲れさま」は 社内向けの労いフレーズ です。社外には「いつもお世話になっております」「いつもありがとうございます」のほうが自然です。


次の一歩

初週の10フレーズをマスターできたら、次は 1ヶ月で30フレーズ へ。Real-World Japaneseでは、入社初日から3ヶ月のあいだに出会う 30シーンをA/B/C 3段階で網羅したPDF「Essential 30」 を販売しています。本記事の10フレーズはその一部です。デスクの脇に1枚置いて、毎日参照しながら自然な口癖を身につけてください。

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