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敬語の例文30選|場面別フレーズ・対話・メール全文と外国人が間違いやすい例

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この記事は 「読み物」ではなく「実例集」 です。冒頭の目次から、必要なセクションへ直接ジャンプして使ってください。


敬語とは(最短整理)

敬語には3種類あります。詳しい解説は親記事「職場で通じる敬語ガイド」に任せて、この記事は実例だけに集中します。

分類機能例(言う)
尊敬語相手の動作を持ち上げるおっしゃる
謙譲語自分の動作を低める申す/申し上げる
丁寧語文末を整える言います

ポイントは1つ:主語が「相手」なら尊敬語、「自分」なら謙譲語、文末を整えたいだけなら丁寧語


この記事の読み方(A/B/C凡例+注釈凡例)

A/B/C 3段階の丁寧度

Real-World Japaneseでは、同じ意図を3つの丁寧度で言い分ける という枠組みを使っています。

レベル丁寧度使う相手
Aカジュアル同期・親しい後輩・家族
Bニュートラル丁寧上司・他部署・初対面の社内
Cフォーマル顧客・役員・謝罪・公式文書

迷ったらB。同期にCは逆に距離を作るし、上司にAはNG。Bを基準に、相手との距離感でAかCに振るのがネイティブの感覚にいちばん近い運用です。

行内注釈の凡例

各例文には、敬語の種類が一目でわかるよう注釈を付けています。

記号意味
[尊]尊敬語(主語=相手)
[謙]謙譲語(主語=自分)
[丁]丁寧語(文末を整えるだけ)
よくある誤用ポイント

この凡例を頭の片隅に置いて、次の場面別例文に進んでください。


場面別の例 — 10シーン × A/B/C比較

業務で1日に1回は遭遇する10場面について、同じ意図のA/B/C 3段階+外国人がやりがちな誤用ペア を載せました。

1. あいさつ(朝)

レベル例文ローマ字注釈
Aおはよーohayō同期・親しい後輩のみ
Bおはようございますohayō gozaimasu[丁]社内の標準
Cおはようございます(+軽いお辞儀)ohayō gozaimasu[丁]顧客来訪時など

誤用:朝のあいさつはAを使える相手が極端に狭い。社内でも基本Bから始める。


2. お礼を言う

レベル例文ローマ字注釈
Aありがとう/サンキュarigatō / sankyu同期向け
Bありがとうございますarigatō gozaimasu[丁]社内標準
Cご丁寧にありがとうございます/誠にありがとうございますgo-teinei ni arigatō gozaimasu / makoto ni arigatō gozaimasu[丁]顧客・公式

誤用:「ご苦労さまです」は 上 → 下専用。上司・先輩には「お疲れ様です」。


3. 軽い謝罪(遅刻・誤字など)

レベル例文ローマ字注釈
Aごめん/ごめんねgomen / gomen-ne同期のみ
Bすみませんsumimasen[丁]社内全般
C申し訳ございません/大変失礼いたしましたmōshiwake gozaimasen / taihen shitsurei itashimashita[謙][丁]顧客・正式謝罪

誤用:実際に迷惑をかけた場面で「すみません」だけだと弱い。Cに切り替える判断が大事。


4. 依頼する

レベル例文ローマ字注釈
Aこれお願いkore onegai同期
Bこれお願いできますか?kore onegai dekimasu ka?[丁]社内
Cお手数ですが、こちらご対応いただけますでしょうかotesū desu ga, kochira go-taiō itadakemasu deshō ka[謙]「いただく」で自分側を低める

誤用:「お願いさせていただきます」は不要な「させていただく」。シンプルに「お願いいたします」で十分。


5. 断る・辞退する

レベル例文ローマ字注釈
Aごめん、今日は無理gomen, kyō wa muri同期のみ
Bすみません、今日は難しいですsumimasen, kyō wa muzukashii desu[丁]社内
C恐れ入りますが、本日は都合がつかず……osore irimasu ga, honjitsu wa tsugō ga tsukazu…[丁]直接NOを言わない婉曲表現

誤用:「できません」と直接言うのは強すぎる。「難しい」「都合がつかず」が実質的なNO。


6. 受諾する(了解の返事)

レベル例文ローマ字注釈
Aりょうかい/OKryōkai / OK同期チャット
Bわかりました/了解しましたwakarimashita / ryōkai shimashita[丁]社内のみ
C承知いたしました/かしこまりましたshōchi itashimashita / kashikomarimashita[謙][丁]社外・目上

誤用(外国人No.1):「了解しました」を社外に使う。「了解」には上→下のニュアンスがあると感じる日本人が多いため、社外メールでは必ず「承知いたしました」へ切り替える。


7. 質問・確認する

レベル例文ローマ字注釈
Aここどういうこと?koko dō iu koto?同期
Bここの意味、確認させてくださいkoko no imi, kakunin sasete kudasai[丁]社内
C恐れ入ります、こちらの点について確認させていただけますでしょうかosore irimasu, kochira no ten ni tsuite kakunin sasete itadakemasu deshō ka[謙]「させていただく」が許可を取る形で機能

誤用:「お伺いさせていただく」は二重敬語(「伺う」が既に謙譲語)。「お伺いします」または「伺います」で十分。


8. 席を外す・中座する

レベル例文ローマ字注釈
Aちょっと抜けるねchotto nukeru ne同期
B少し席を外しますsukoshi seki wo hazushimasu[丁]社内
C少々席を外させていただきますshōshō seki wo hazusasete itadakimasu[謙]商談中の中座

誤用:客先で「外しています」と状態説明したいときは「外しております」が正解。「外させていただく」は許可を得て離席する場面専用。


9. 電話を切る・会議を終える

レベル例文ローマ字注釈
Aじゃあ、またねjā, mata ne同期
Bそれでは、失礼しますsoredewa, shitsurei shimasu[丁]社内
Cお忙しいところありがとうございました。失礼いたしますo-isogashii tokoro arigatō gozaimashita. shitsurei itashimasu[丁]社外・電話

誤用:電話を「失礼します/失礼いたします」を言わずに切ると非常に不自然。電話の定型句は必ずセットで覚える。


10. メール冒頭・署名

レベル例文ローマ字注釈
Aお疲れ〜otsukare〜親しい同僚チャット
Bお疲れ様です。〇〇です。otsukaresama desu. 〇〇 desu.[丁]社内メール
Cいつも大変お世話になっております。〇〇社の〇〇でございます。itsumo taihen osewa ni natte orimasu. 〇〇-sha no 〇〇 de gozaimasu.[謙]「おる」で自分側を低める

誤用社内メール = B、社外メール = C。社内にCを使うと慇懃無礼に聞こえる。


フル対話の例 ×5(通し実例+行内注釈)

ここからは、上の場面別フレーズが 実際の流れの中でどう連なるか を、5つのリアルなシーンで示します。

シーン1:面接(入室〜退室まで)

想定:転職希望の応募者として、企業の面接に来た場面。基本はC、相手の質問への返答は[謙]で自分を下げる。

(入室)
応募者:失礼いたします。[丁]
        本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。[謙]
        〇〇と申します。[謙:「申す」]どうぞよろしくお願いいたします。[謙:「いたす」]

面接官:〇〇さんですね。お座りください。[尊:「お〜ください」]

応募者:失礼いたします。[丁](着席)

面接官:では、自己紹介をお願いします。

応募者:はい。〇〇と申します。[謙]
        前職では◯◯社で営業を担当しておりました。[謙:「おる」]
        本日はどうぞよろしくお願いいたします。[謙]

(面接終了)
応募者:本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。[謙]
        失礼いたします。[丁](一礼して退室)

誤用ポイント:自分の経歴を語るときに「営業を担当していらっしゃいました」と言ってしまう人が多いが、「いらっしゃる」は尊敬語(相手の動作)なので、自分には使えない。「担当しておりました」(「おる」の謙譲)が正解。


シーン2:クライアントへの謝罪メール(全文)

想定:納品物に誤りがあり、顧客からの指摘を受けて謝罪する場面。件名から結びまで通しで提示。

件名:【お詫び】◯◯案件 納品物の修正のご報告

〇〇株式会社
△△様

いつも大変お世話になっております。[謙:「おる」]
株式会社□□の◇◇でございます。[丁:「ござる」]

このたびは、◯◯案件の納品物に不備があり、     [丁]
△△様にご迷惑をおかけしましたこと、         ⚠「ご迷惑をかけました」では弱い
誠に申し訳ございません。[謙+丁]

ご指摘いただきました件につきまして、         [謙:「いただく」]
社内で確認のうえ、修正版を本日中に          [丁]
お送りいたします。[謙:「お〜いたす」]

今後はこのようなことがないよう、             [丁]
チェック体制を見直してまいります。           [謙:「まいる」]

ご多忙のところお手数をおかけし、             [丁]
重ねてお詫び申し上げます。[謙:「申し上げる」]

何卒よろしくお願い申し上げます。             [謙]

------------------------------
株式会社□□
営業部 ◇◇ ◇◇
TEL: 03-XXXX-XXXX
Email: [email protected]
------------------------------

誤用ポイント:「申し訳ありません」より「申し訳ございません」の方がフォーマル。社外の正式な謝罪では「ございません」を選ぶ。さらに重い場面では「誠に申し訳ございません」「重ねてお詫び申し上げます」と段階を上げる。

→ メール全体の構成を学びたい方は「ビジネスメールのテンプレート」へ。


シーン3:電話応対 — 受け取り → 取り次ぎ → 戻り

想定:会社にかかってきた電話を受け、担当者に取り次ぐ場面。電話応対は最もテンプレ化されている領域。

自分:お電話ありがとうございます。[丁]
      株式会社□□、◇◇でございます。[丁:「ござる」]

相手:〇〇株式会社の△△と申します。[謙:「申す」]
      営業部の□□様はいらっしゃいますでしょうか。[尊:「いらっしゃる」]

自分:△△様、いつもお世話になっております。[謙:「おる」]
      □□でございますね。少々お待ちくださいませ。[尊:「お〜くださる」]
      (保留 → 取り次ぎ)

      ……

自分:(戻って)大変お待たせいたしました。[謙+丁]
      申し訳ございません、□□は ⚠ 席を外しております。[謙:「おる」(自社の人を低める)]
      戻り次第、こちらからお電話を                 [丁]
      差し上げるようお伝えいたします。[謙:「差し上げる」「申し伝える」]

相手:では、お願いいたします。

自分:かしこまりました。[謙:「かしこまる」]
      お電話ありがとうございました。
      失礼いたします。[丁](先方が切るのを待ってから切る)

誤用ポイント:自社の人間を社外の人に話すときは 「内」扱い になり、たとえ上司でも 謙譲語で下げる。「□□部長は席を外していらっしゃいます」は尊敬語を使ってしまっており誤り。「□□は席を外しております」が正解。


シーン4:会議の自己紹介〜本題切り出し

想定:他部署または社外との合同ミーティング。冒頭で自己紹介し、本題に入る場面。

自分:本日は貴重なお時間をいただき、     [謙:「いただく」]
      ありがとうございます。

      改めまして、株式会社□□、         [丁]
      営業部の◇◇と申します。[謙:「申す」]
      本日はどうぞよろしくお願いいたします。[謙]

      早速ですが、本日のアジェンダを     [丁]
      ご説明いたします。[謙:「ご説明する」+「いたす」]

      まず、◯◯のご報告から              [丁]
      始めたいと思います。

      (資料を共有)

      何かご不明な点がございましたら、   [尊:「ご〜」+「ござる」]
      途中でも遠慮なくお聞きください。   [尊:「お〜くださる」]

誤用ポイント:「させていただく」は本来 相手の許可が必要な行為 に使う表現で、自分主体の通常業務に連発すると過剰敬語に聞こえる。会議冒頭の「ご説明いたします」「お話しいたします」「始めたいと思います」のように、シンプルな「いたす/思う」で言い切るほうがすっきりすることが多い。


シーン5:Slack(短文敬語のやりとり)

想定:社内Slackで、上司や他部署とのやりとり。チャット特有の短文+部分的な敬語が現代の現場の実態。

上司:◯◯さん、明日の会議資料ってもう手元にある?

自分:お疲れ様です。[丁]
      まだ作成中でして、本日中に
      共有させていただきます。[謙+⚠やや過剰だがチャットでは許容]

上司:了解、ありがとう!

自分:承知いたしました。[謙:「承知」]
      準備でき次第、こちらに添付いたします。[謙:「いたす」]

別パターン(他部署からの依頼):

他部署:◯◯さん、来週の打ち合わせ、◇日◇時で大丈夫ですか?

自分:お声がけありがとうございます。[丁]
      その日時で問題ございません。[丁:「ござる」]
      会議室のご手配をお願いできますでしょうか。[謙:「ご〜」+「お願いする」]

他部署:はーい、押さえておきます!

自分:助かります。よろしくお願いいたします。[謙:「いたす」]

誤用ポイント:チャットでは 「短く・敬意は維持」 が鉄則。長文の正式メール体(「いつも大変お世話になっております。」)をSlackに貼ると逆に重い。「お疲れ様です。」程度の軽い丁寧語+本文短文が標準。


Slack・チャット敬語の単独例

SERPの上位記事はメールと会話しか扱っていませんが、現代の日本の職場ではチャットが主戦場です。チャット特有の 短文敬語の使い分け をまとめます。

シーンNG(重すぎ/軽すぎ)OK(チャット標準)
受諾「了解しました。」(社外NG)「承知しました。」「承知いたしました。」
確認依頼「ご確認のほど何卒よろしくお願い申し上げます。」(重すぎ)「ご確認お願いします。」「ご確認いただけますと幸いです。」
感謝「サンキュ」(社内目上にはNG)「ありがとうございます!」
質問「ここどういうこと?」(社内目上にはNG)「こちら、もう少し詳しく教えていただけますか?」
不在連絡「すいません抜けます」(カジュアル過ぎ)「少し席を外します。戻り次第ご連絡いたします。」
完了報告「やりました」(軽すぎ)「対応完了しました。ご確認お願いいたします。」

チャットの基本原則


接頭辞「お」「ご」が入る例/入らない例

接頭辞「お」「ご」は付ければ丁寧、というほど単純ではありません。

✅ 自然な例

単語種類使い方
お名前和語 + お「お名前を頂戴できますか」
お時間和語 + お「お時間をいただきありがとうございます」
ご連絡漢語 + ご「ご連絡お待ちしております」
ご確認漢語 + ご「ご確認お願いいたします」
お電話例外(漢語だがお)「お電話ありがとうございます」
お料理例外(漢語だがお)「本日のお料理」

⚠ 不自然or誤りの例

誤り正解理由
ごメールお送りしたメール/メール外来語に「ご」は付かない
お検討ご検討「検討」は漢語なので「ご」
ご名前お名前「名前」は和語なので「お」
お料金ご料金「料金」は漢語なので「ご」
ご教示いたします(自分の動作)ご説明いたします/ご案内いたします「ご教示」は相手に求める語。自分の動作にはおかしい

迷ったときの最終手段:「お」を付けて変なら「ご」、どちらもしっくり来なければ無理に付けない方が安全。「お検討」「ごメール」のような不自然な接頭辞は、付けないより悪い印象を与えます。


外国人がよくやる5つの誤用(実例ペアつき)

ここまでの例を踏まえて、特に 「自分はやっていないつもり」でも実はやっている 5つの誤用を、誤り例 → 正解の形で並べます。

誤用1:「了解しました」を社外メールで使う

⚠ 誤り✅ 正解
「了解しました。修正版をお送りします。」(顧客宛)「承知いたしました。修正版をお送りいたします。」

「了解」には 上 → 下への確認 のニュアンスを感じる日本人が多い。社外メールでは必ず「承知いたしました/かしこまりました」へ切り替える。社内の同僚相手なら「了解しました」で問題ない

誤用2:「ご苦労さま」を上司に使う

⚠ 誤り✅ 正解
「部長、ご苦労さまでした。」「部長、お疲れ様でした。」

「ご苦労さま」は 上 → 下専用。上司・先輩には「お疲れ様です/お疲れ様でした」。

誤用3:「させていただく」の連発

⚠ 誤り✅ 正解
「資料をお送りさせていただきます。」「資料をお送りいたします。」
「ご説明させていただきます。」「ご説明いたします。」

「させていただく」は本来 相手の許可が必要な行為 にだけ使う表現。「資料を送る」「説明する」は許可を必要とする行為ではないので、「いたします」で十分。

誤用4:謙譲語を相手に向ける

⚠ 誤り✅ 正解
「社長はおられますか?」「社長はいらっしゃいますか?」
「資料を拝見してください。」「資料をご覧ください。」

「おる」「拝見する」は 自分側を低める語(謙譲語)。相手の動作には使えない。主語が誰か を確認してから動詞を選ぶ習慣をつけると防げる。

誤用5:自社の人間に尊敬語を使う(社外向けの会話で)

⚠ 誤り✅ 正解
(顧客に)「部長の田中はただいま席を外していらっしゃいます。」「田中はただいま席を外しております。」
(顧客に)「弊社の社長がそのようにおっしゃっておりました。」「弊社の社長が、そのように申しておりました。」

社外の人と話すときは、自分の上司や社長も 「内」扱い になり、謙譲語で下げる のが正解。これは英語の感覚とちょうど逆なので、外国人がいちばん混乱するポイントの1つ。


もっと深く・もっと早く知りたい方へ

この記事は「実例で覚える」入口です。さらに深掘り/早引きしたい方には、姉妹記事を用意しています。

また、職場で1日に遭遇する30フレーズをA/B/Cの3レベルで収録したPDF「Polite Japanese for Work: The Essential 30」も販売中です。Slackで迷ったときにサッと開ける手元のリファレンスとして使えます。

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よくある質問

「了解しました」はビジネスでは絶対に使ってはいけない?

いいえ、社内の同僚や同期相手であれば問題ありません。注意すべきは 社外メール/目上の人/顧客 に対して使うときで、「了解」には上→下のニュアンスを感じる日本人が多いため「承知いたしました/かしこまりました」に切り替えるのが安全です。社内のSlackで上司に「了解しました」を使うかどうかは会社文化によって幅があり、迷ったら「承知しました」を選んでおけば外しません。

「させていただきます」は使わないほうがいいの?

完全にNGではありませんが、多用しすぎると過剰敬語に聞こえる ので注意が必要です。本来は「相手の許可が必要な行為」に対して使う表現で、たとえば「会議室を使わせていただいてもよろしいでしょうか」は自然です。一方、「資料をお送りさせていただきます」「ご説明させていただきます」のような 自分が主体の通常業務 には不要で、シンプルに「お送りいたします」「ご説明いたします」で十分です。1メール内で3回以上出てきたら多すぎだと思ってください。

尊敬語と謙譲語、どちらを使うかどう判断すれば?

判断軸はたった1つ、「主語は誰か」。主語が 相手(あるいは話題の中心人物) なら尊敬語、主語が 自分(あるいは自分側) なら謙譲語です。「行く」を例にすると、相手なら「いらっしゃる」(尊敬)、自分なら「参る/伺う」(謙譲)。動詞を変換する前に、いったん「これ、主語は誰だろう?」と立ち止まる癖をつけると、混同が一気に減ります。

Slackでも「いつもお世話になっております」を書くべき?

社内Slackでは不要です。チャットは件名も宛名も省略するのが標準で、「お世話になっております」のような長い決まり文句もチャットの空気には重すぎます。「お疲れ様です。」と1行だけ添えて本文に入るのがバランスのよい運用。一方、社外とのSlack Connectや、チャット形式で外部とやりとりする場面では、最初の1通だけは「いつもお世話になっております」を入れて、それ以降は省略する、というハイブリッド運用がよく見られます。

この記事の例文は全部覚える必要がある?

いいえ、全部覚える必要はありません。実務で1日に使う場面はせいぜい3〜5場面なので、まずは「あいさつ・お礼・受諾・依頼・メール冒頭」の5つを完璧にし、残りは必要になった都度この記事に戻ってきて引く、という使い方が現実的です。「敬語チートシート」の早見表と組み合わせると、さらに引きやすくなります。


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