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この記事を読むべき人
- 日本企業で働く外国人ビジネスパーソンで、メールの構造は理解しているが、ぴたりとはまるフレーズが思い浮かばない
- JLPT N3〜N2で、テンプレ集と書き方ガイドは読んだが、自分の状況に合わせて1行ずつ組み替えるための語彙が不足している
- 海外拠点から日本の取引先へ返信する立場で、相手のレジスタに合わせた一句を短時間で選べるようになりたい
- すでにビジネスメールテンプレート集や書き方ガイドを読んだ人で、最後の語彙レイヤーを固めたい
この記事はパーツ単位の辞書です。完成形のメールが欲しい場合はビジネスメールテンプレート集、書く順番がわからない場合は書き方ガイドに飛んでください。本記事は「パーツが揃えば文章は書ける」段階の読者向けです。
もし50個だけ覚えるなら — 頻度トップ50早見表
スクリーンショットを撮って手元に保存すれば、メール作成中に1画面で参照できます。
表の見方
各フレーズには2軸のタグが付きます。1軸目はA/B/Cの丁寧度、2軸目は内(社内)/外(社外)の関係軸です。
| タグ | 意味 |
|---|
| A | 取引先・初対面・公式文書・謝罪など、最も改まったレベル |
| B | 上司・他部署・社内全般の標準レベル |
| C | 同期・親しい後輩・Slack DM中心のカジュアルレベル(メールではほぼ使わない) |
| 外 | 社外(取引先・顧客・候補者など)向け |
| 内 | 社内(同じ会社の同僚・上司・他部署)向け |
A/B/Cのフレーム自体は敬語ガイドで詳しく解説しています。本記事はそのタグを各フレーズに貼っていきます。
トップ50(推定頻度順)
| # | フレーズ | 機能 | タグ | いつ使うか |
|---|
| 1 | お世話になっております (osewa ni natte orimasu) | 冒頭 | A・外 | 取引先への定番冒頭、毎回つける |
| 2 | よろしくお願いいたします (yoroshiku onegai itashimasu) | 結び | A・万能 | 内外問わず万能、迷ったらこれ |
| 3 | お疲れさまです (otsukaresama desu) | 冒頭 | B・内 | 社内メールの定番冒頭 |
| 4 | ありがとうございます (arigatō gozaimasu) | 感謝 | A/B共通 | 単体でもよく使う |
| 5 | 承知いたしました (shōchi itashimashita) | 受領 | A・万能 | 社外含む依頼受諾の決定打 |
| 6 | 申し訳ございません (mōshiwake gozaimasen) | 謝罪 | A・外 | 社外への標準謝罪 |
| 7 | ご確認のほどよろしくお願いいたします (go-kakunin no hodo yoroshiku onegai itashimasu) | 結び | A・外 | 確認依頼の結び定番 |
| 8 | 〜いただけますと幸いです (~itadakemasu to saiwai desu) | 依頼 | A・外 | 依頼の最頻出柔らかパターン |
| 9 | ご連絡ありがとうございます (go-renraku arigatō gozaimasu) | 受領 | A・外 | 相手からのメールに最初に置く一行 |
| 10 | 〜の件について (~no ken ni tsuite) | 用件 | A/B共通 | 用件導入の最頻出 |
| 11 | 添付資料をご確認ください (tempu shiryō o go-kakunin kudasai) | 添付 | A・外 | 添付案内の標準 |
| 12 | 〜の件でご連絡いたしました (~no ken de go-renraku itashimashita) | 用件 | A・外 | 初動メールの用件導入 |
| 13 | 引き続きよろしくお願いいたします (hikitsuzuki yoroshiku onegai itashimasu) | 結び | B・内寄り | 継続案件の結び |
| 14 | 株式会社○○の△△と申します (kabushiki-gaisha XX no YY to mōshimasu) | 名乗り | A・外 | 初回コンタクトの名乗り |
| 15 | 早速のご返信ありがとうございます (sassoku no go-henshin arigatō gozaimasu) | 受領 | A・外 | 早い返信へのお礼 |
| 16 | ご教示ください (go-kyōji kudasai) | 依頼 | A・外 | 情報依頼の標準 |
| 17 | お手数をおかけしますが (o-tesū o o-kake shimasu ga) | 依頼 | A・外 | 依頼前のクッション |
| 18 | 取り急ぎご連絡まで (toriaezu go-renraku made) | 用件 | B・内 | 速報、社外には避ける |
| 19 | ご無沙汰しております (go-busata shite orimasu) | 冒頭 | A・外 | 久しぶりの相手 |
| 20 | 初めてご連絡いたします (hajimete go-renraku itashimasu) | 冒頭 | A・外 | 初回コンタクト |
| 21 | 失礼いたします (shitsurei itashimasu) | 冒頭/結び | A/B共通 | 軽い詫び・軽い退席 |
| 22 | 承知しました (shōchi shimashita) | 受領 | B・内 | 社内目上向けの受諾 |
| 23 | 了解です (ryōkai desu) | 受領 | C・内 | 同期・親しい後輩のみ、社外NG |
| 24 | ご対応のほどよろしくお願いいたします (go-taiō no hodo yoroshiku onegai itashimasu) | 結び | A・外 | 強めの依頼の結び |
| 25 | 〜いただければ幸いです (~itadakereba saiwai desu) | 依頼 | A・外 | 依頼の標準パターン2 |
| 26 | よろしくお願い申し上げます (yoroshiku onegai mōshiagemasu) | 結び | A・外 | より改まった結び |
| 27 | 度々申し訳ございません (tabi-tabi mōshiwake gozaimasen) | 謝罪 | A・外 | 連続メールの詫び |
| 28 | ご迷惑をおかけし申し訳ございません (go-meiwaku o o-kake shi mōshiwake gozaimasen) | 謝罪 | A・外 | 影響が出たときの謝罪 |
| 29 | お時間をいただきありがとうございました (o-jikan o itadaki arigatō gozaimashita) | 用件 | A・外 | 打ち合わせ後のお礼 |
| 30 | 拝受いたしました (haiju itashimashita) | 受領 | A・外 | 資料受領の改まった表現 |
| 31 | お返事が遅くなり申し訳ございません (o-henji ga osokunari mōshiwake gozaimasen) | 謝罪 | A・外 | 返信遅延の詫び |
| 32 | 〜していただけますでしょうか (~shite itadakemasu deshō ka) | 依頼 | A・外 | 柔らかい打診 |
| 33 | ご検討のほどよろしくお願いいたします (go-kentō no hodo yoroshiku onegai itashimasu) | 結び | A・外 | 提案の結び |
| 34 | お忙しいところ恐縮ですが (o-isogashii tokoro kyōshuku desu ga) | 依頼 | A・外 | 依頼前のクッション、上位互換 |
| 35 | ご一報いただけますと幸いです (go-ichihō itadakemasu to saiwai desu) | 受領 | A・外 | 受領確認の依頼 |
| 36 | 改めてご連絡いたします (aratamete go-renraku itashimasu) | 受領 | A・外 | 一旦保留して後で返答 |
| 37 | ご案内申し上げます (go-annai mōshiagemasu) | 用件 | A・外 | 公式案内の用件導入 |
| 38 | 〜は可能でしょうか (~wa kanō deshō ka) | 依頼 | A・外 | さらに柔らかい打診 |
| 39 | 何卒よろしくお願いいたします (nanitozo yoroshiku onegai itashimasu) | 結び | A・外 | 強調した結び |
| 40 | ご報告申し上げます (go-hōkoku mōshiagemasu) | 用件 | A・外 | 公式報告の用件導入 |
| 41 | 添付ファイルをご参照ください (tempu fairu o go-sanshō kudasai) | 添付 | A・外 | 添付案内のバリエーション |
| 42 | お礼申し上げます (o-rei mōshiagemasu) | 結び | A・外 | 改まったお礼の結び |
| 43 | ご返信お待ちしております (go-henshin o-machi shite orimasu) | 結び | A・外 | 返信を促す結び |
| 44 | お疲れさまでございます (otsukaresama de gozaimasu) | 冒頭 | B・内(改まり) | 役員・社内上位への冒頭 |
| 45 | ご一読いただけますと幸いです (go-ichidoku itadakemasu to saiwai desu) | 依頼 | A・外 | 資料の通読依頼 |
| 46 | 関連資料を添付しております (kanren shiryō o tempu shite orimasu) | 添付 | A・外 | 複数添付の案内 |
| 47 | お差し支えなければ (o-sashitsukae nakereba) | 依頼 | A・外 | 最も丁寧な依頼前置き |
| 48 | 恐れ入りますが (osore-irimasu ga) | 依頼 | A・外 | 依頼前のクッション、最汎用 |
| 49 | こちらこそありがとうございます (kochira koso arigatō gozaimasu) | 受領 | A/B共通 | お礼への返答 |
| 50 | とんでもございません (tondemo gozaimasen) | 受領 | A・外 | お礼への謙遜返答 |
頻度順は著者が約1か月分の業務メール(社内・社外混在)を観察してまとめた目安です。職種や業界で多少前後しますが、上位20位までは多くの職場で共通します。
8機能カテゴリの全体像
ここから先は、トップ50を含めた全フレーズを8つの機能カテゴリに整理します。読みたいカテゴリに直接飛んでください。
- 冒頭挨拶のフレーズ
- 名乗りのフレーズ
- 用件導入のフレーズ
- 依頼のフレーズ
- 謝罪のフレーズ
- 受領・返答のフレーズ
- 結びのフレーズ
- 添付・補足のフレーズ
1. 冒頭挨拶のフレーズ
メールの2行目に置く一句。相手の所属と関係(内外)でほぼ自動的に決まります。
A・外(取引先・顧客向け)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| お世話になっております | osewa ni natte orimasu | 定番、毎回つけて問題なし |
| いつもお世話になっております | itsumo osewa ni natte orimasu | 継続取引でより丁寧に |
| 初めてご連絡いたします | hajimete go-renraku itashimasu | 初回コンタクト |
| 突然のご連絡失礼いたします | totsuzen no go-renraku shitsurei itashimasu | 初回かつ唐突に依頼するとき |
B・内(社内メール)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| お疲れさまです | otsukaresama desu | 社内の標準冒頭 |
| おはようございます | ohayō gozaimasu | 朝(おおむね10時前まで)の冒頭 |
| お先に失礼します | o-saki ni shitsurei shimasu | 退勤連絡メールの冒頭 |
| お疲れさまでございます | otsukaresama de gozaimasu | 社内でも役員や他部署上位への改まった冒頭 |
A・外(久しぶり)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| ご無沙汰しております | go-busata shite orimasu | 1〜3か月以上空いた相手 |
| 長らくご連絡できず申し訳ございません | nagaraku go-renraku dekizu mōshiwake gozaimasen | 半年以上空いた、こちらに非がある場合 |
| ご無沙汰しております。○○の件でご連絡いたしました | go-busata shite orimasu. XX no ken de go-renraku itashimashita | 久しぶりに用件メールを送るとき、冒頭で2文セット |
ありがちなミス
- 「お世話様です」「どうも」を社外冒頭に:「お世話様」は目上が目下に言う省略形で、社外向けには軽すぎます。「どうも」も同様です。
- 「お疲れさまです」を社外に:労いのフレーズなので、社外を労う立場ではないという前提があります。詳しくは書き方ガイドの誤送信リカバリ章を参照してください。
シーン別の完成形メールが欲しい場合はビジネスメールテンプレート集に直接飛んでください。
2. 名乗りのフレーズ
冒頭挨拶の直後、本文の前に1〜2行置きます。社外宛ては毎回名乗ります。
A・外(社外初回)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 株式会社○○の△△と申します | kabushiki-gaisha XX no YY to mōshimasu | 初回コンタクトの標準 |
| ○○株式会社の△△と申します | XX kabushiki-gaisha no YY to mōshimasu | 会社名が後株のとき |
| ○○の△△と申します | XX no YY to mōshimasu | すでに業界内で社名が通っているとき |
A・外(社外継続)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 株式会社○○の△△でございます | kabushiki-gaisha XX no YY de gozaimasu | やり取りが続いていても毎回名乗る |
| ○○の△△です | XX no YY desu | カジュアルな取引先や少ない往復のとき |
B・内(社内)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 営業部の○○です | eigyō-bu no XX desu | 他部署や面識の薄い相手にだけ名乗る |
| 営業部○○です | eigyō-bu XX desu | より短縮した形 |
ありがちなミス
- 社外宛てで毎回名乗らない:英語の「Hi, this is John again」に相当する繰り返し名乗りは、日本のビジネスメールでは儀礼として求められます。やり取りが10往復していても毎回名乗ります。
- 社内で「申します」を使う:「申します」は社外の改まった場面用なので、同じ会社の同僚に対しては「です」で十分です。
3. 用件導入のフレーズ
「これから何の話をするか」を最初の1〜2行で宣言します。日本語ビジネスメールは結論を先に書く文化なので、用件のラベルは早く出すほど親切です。
標準
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 〜の件について | ~no ken ni tsuite | 最頻出の用件導入 |
| 〜の件でご連絡いたしました | ~no ken de go-renraku itashimashita | 初動メールで「なぜ送ったか」を示す |
| 〜についてご連絡差し上げます | ~ni tsuite go-renraku sashiagemasu | より改まった用件導入 |
お礼の用件導入
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 先日はありがとうございました | senjitsu wa arigatō gozaimashita | 数日以内の打ち合わせ・依頼への返礼 |
| お時間をいただきありがとうございました | o-jikan o itadaki arigatō gozaimashita | 打ち合わせ・面談の直後 |
| 早速ご対応いただきありがとうございます | sassoku go-taiō itadaki arigatō gozaimasu | 早い対応への即時お礼 |
報告の用件導入
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 〜のご報告です | ~no go-hōkoku desu | 進捗・結果の社内共有 |
| 進捗のご共有です | shinchoku no go-kyōyū desu | 中間共有メール |
| ご報告申し上げます | go-hōkoku mōshiagemasu | 公式報告、より改まった場 |
取り急ぎ系
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 取り急ぎご連絡まで | toriaezu go-renraku made | 社内速報、社外には避ける |
| 速報として共有いたします | sokuhō to shite kyōyū itashimasu | 「取り急ぎ」を社外向けに言い換えた形 |
| まずはご一報まで | mazu wa go-ichihō made | 詳細は後で送る前提の短い社外メール |
ありがちなミス
- 「取り急ぎ」を社外への正式依頼で使う:「丁寧に書く時間がない」のニュアンスが出て軽く見られます。社外には「速報として共有いたします」「まずはご一報まで」に言い換えます。
- 用件を書き始める前に長い世間話を入れる:日本語メールは「結論先出し」が原則です。冒頭挨拶と名乗りのあとは、すぐ用件に入ります。
4. 依頼のフレーズ
依頼は5段階の丁寧度で使い分けます。同じ「やってほしい」を、強さに応じて言い換えていく感覚です。
強い依頼(A・外)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| ご対応のほどよろしくお願い申し上げます | go-taiō no hodo yoroshiku onegai mōshiagemasu | 期限付き案件への対応依頼 |
| 何卒よろしくお願いいたします | nanitozo yoroshiku onegai itashimasu | 結びにも使える強調 |
標準(A・外)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 〜いただけますと幸いです | ~itadakemasu to saiwai desu | 最頻出の柔らかい依頼形 |
| 〜いただければと存じます | ~itadakereba to zonjimasu | 同等で少し改まった形 |
| 〜いただければ幸いです | ~itadakereba saiwai desu | 同等のバリエーション |
柔らかい打診(A・外)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 〜は可能でしょうか | ~wa kanō deshō ka | 相手の都合を尊重した打診 |
| 〜していただけますでしょうか | ~shite itadakemasu deshō ka | 同等で少し改まった形 |
| お力添えいただけませんでしょうか | o-chikara-zoe itadakemasen deshō ka | 大きめの依頼を遠慮がちに切り出すとき |
情報依頼(A・外/B・内 共通)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| ご教示ください | go-kyōji kudasai | 知識・情報を教えてほしいとき |
| お知らせください | o-shirase kudasai | 状況・予定の連絡を求めるとき |
| 詳細をお伺いできますと幸いです | shōsai o o-ukagai dekimasu to saiwai desu | より柔らかく詳細を求める形 |
内部依頼(B・内)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 〜お願いします | ~onegai shimasu | 社内同僚への標準依頼 |
| 〜頼んでもいいですか | ~tanonde mo ii desu ka | 同期・親しい後輩への気軽な依頼 |
| 〜してもらえますか | ~shite moraemasu ka | 同等のバリエーション |
依頼前のクッション言葉
依頼本体の前に置いて、相手の負担感を和らげます。
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| お手数をおかけしますが | o-tesū o o-kake shimasu ga | 最汎用、依頼の前に置く |
| お忙しいところ恐縮ですが | o-isogashii tokoro kyōshuku desu ga | 上位互換、相手の状況に配慮 |
| 恐れ入りますが | osore-irimasu ga | 最汎用のもう1つ |
| お差し支えなければ | o-sashitsukae nakereba | 「都合が悪ければ断ってもいい」というニュアンス |
| ご面倒をおかけしますが | go-mendō o o-kake shimasu ga | 「お手数」の同義パターン |
ありがちなミス
- 「ご教授ください」と「ご教示ください」の混同:「ご教授」は学問・技芸の指導を受ける意味で、業務上の情報依頼には重すぎます。情報やデータをもらいたいなら「ご教示ください」が正解です。
- 「〜してください」を社外に直接書く:「〜していただけますか」「〜いただけますと幸いです」に必ず言い換えます。
5. 謝罪のフレーズ
謝罪は3段階の重さで使い分け、それぞれにバリエーションがあります。
軽度(B・内)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 失礼いたしました | shitsurei itashimashita | 軽い行き違い、社内の同僚向け |
| すみません | sumimasen | 口頭寄り、書き言葉では軽すぎることがある |
| 失礼しました | shitsurei shimashita | 「失礼いたしました」の軽量版 |
中度(A・外)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 申し訳ございません | mōshiwake gozaimasen | 社外への標準謝罪 |
| 申し訳ございませんでした | mōshiwake gozaimasen deshita | 完了形、すでに起きた件への謝罪 |
| 失礼いたしました | shitsurei itashimashita | 中度の改まった軽い詫び |
重度(A・外)
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 深くお詫び申し上げます | fukaku o-wabi mōshiagemasu | 業務影響が出た案件 |
| ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません | go-meiwaku o o-kake shi makoto ni mōshiwake gozaimasen | 取引先に明確な不利益を与えたとき |
| 多大なるご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます | tadai naru go-meiwaku o o-kake shi, kokoro yori o-wabi mōshiagemasu | 重大インシデント向け |
バリエーション
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 度々申し訳ございません | tabi-tabi mōshiwake gozaimasen | 連続で送るメールの2通目以降 |
| 五月雨式に申し訳ございません | samidare-shiki ni mōshiwake gozaimasen | 細切れに連絡することへの詫び |
| 恐縮ですが | kyōshuku desu ga | 軽い前置きの詫び、依頼の前にも置ける |
| お返事が遅くなり申し訳ございません | o-henji ga osokunari mōshiwake gozaimasen | 返信遅延への定番 |
| こちらの不手際で申し訳ございません | kochira no fute-giwa de mōshiwake gozaimasen | 自社側の責任を明示するとき |
ありがちなミス
- 「すみません」を社外への本文謝罪に使う:書き言葉としては軽すぎます。社外への謝罪本文は「申し訳ございません」以上に揃えます。
- 「ごめんなさい」をビジネスメールに:完全にプライベートの口語なので、社内・社外問わず避けます。
誤送信したあと30秒で送る訂正メールの組み立て方は書き方ガイドの誤送信リカバリ章を参照してください。
6. 受領・返答のフレーズ
メールが来たときに返す側で使うフレーズです。多くの記事は送信側の語彙だけを扱いますが、現場では受信側で書く割合も少なくありません。
「了解/承知/かしこまりました/わかりました」5段階対比
PAA上位の質問への直接の答えです。
| フレーズ | ローマ字 | レベル | 相手 |
|---|
| 了解です/了解しました | ryōkai desu / ryōkai shimashita | C・内 | 同期、親しい後輩のみ。社外・上司にはNG |
| 承知しました | shōchi shimashita | B・内 | 社内上司・他部署、社外には弱い |
| 承知いたしました | shōchi itashimashita | A・万能 | 社外含む全方位の決定打 |
| かしこまりました | kashikomarimashita | A・外(接客寄り) | 接客・サービス業の register、社外でも使える |
| わかりました | wakarimashita | 中立 | 書き言葉ではやや軽く見られる、社外には不向き |
迷ったら「承知いたしました」が最も安全です。
資料受領
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 資料拝受いたしました | shiryō haiju itashimashita | 改まった受領確認、社外向け |
| 添付ファイル確認いたしました | tempu fairu kakunin itashimashita | 標準の受領確認 |
| 確かに受け取りました | tashika ni uketorimashita | やや軽め、社内向け |
依頼受諾
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 承知いたしました、対応いたします | shōchi itashimashita, taiō itashimasu | 標準の受諾 |
| かしこまりました、進めさせていただきます | kashikomarimashita, susumesete itadakimasu | 改まった受諾 |
| 確認のうえ、改めてご連絡いたします | kakunin no ue, aratamete go-renraku itashimasu | 一旦持ち帰る場合 |
依頼お断り
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 申し訳ございませんが、今回は見送らせていただきます | mōshiwake gozaimasen ga, konkai wa misokurasete itadakimasu | 標準のお断り |
| 大変恐縮ですが、お引き受けが難しい状況です | taihen kyōshuku desu ga, o-hikiuke ga muzukashii jōkyō desu | より丁寧なお断り |
| 別の機会にぜひお声がけいただけますと幸いです | betsu no kikai ni zehi o-koegake itadakemasu to saiwai desu | お断りの締めに添える |
催促への返答
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| お返事が遅くなり申し訳ございません | o-henji ga osokunari mōshiwake gozaimasen | 返信遅延の謝罪 |
| 確認のうえ改めてご連絡いたします | kakunin no ue aratamete go-renraku itashimasu | 即答できないとき |
| 本日中に正式にご回答いたします | honjitsu-chū ni seishiki ni go-kaitō itashimasu | 期限を明示する誠実な返し |
お礼への返答
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| とんでもございません | tondemo gozaimasen | 改まった謙遜返答 |
| こちらこそありがとうございます | kochira koso arigatō gozaimasu | お互い様のニュアンス |
| お役に立てて何よりです | o-yaku ni tatete naniyori desu | 相手の感謝に応える形 |
ありがちなミス
- 「了解です」を社外・上司に:上位質問の常連です。「承知いたしました」に必ず置き換えます。
- 「わかりました」を社外メール本文に:話し言葉では普通ですが、書き言葉では軽く見られます。社外には「承知いたしました」を使います。
7. 結びのフレーズ
本文の最終行に置く一句。署名ブロックの直前です。
A・万能
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| よろしくお願いいたします | yoroshiku onegai itashimasu | 内外問わず最頻出、迷ったらこれ |
| よろしくお願い申し上げます | yoroshiku onegai mōshiagemasu | より改まった結び |
| 何卒よろしくお願いいたします | nanitozo yoroshiku onegai itashimasu | 強調が必要なとき |
B・内
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 引き続きよろしくお願いします | hikitsuzuki yoroshiku onegai shimasu | 継続案件の社内向け |
| 引き続きどうぞよろしくお願いいたします | hikitsuzuki dōzo yoroshiku onegai itashimasu | 同等で少し改まった形 |
急ぎ案件
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| お忙しいところ恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願いいたします | o-isogashii tokoro kyōshuku desu ga, go-taiō no hodo yoroshiku onegai itashimasu | 締切が近い依頼の結び |
| 急なお願いで恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします | kyū na o-negai de kyōshuku desu ga, nanitozo yoroshiku onegai itashimasu | 突発依頼の結び |
お礼結び
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 重ねてお礼申し上げます | kasanete o-rei mōshiagemasu | 改まったお礼の結び |
| ありがとうございました | arigatō gozaimashita | お礼メールの標準結び |
| 心より感謝申し上げます | kokoro yori kansha mōshiagemasu | 大きめの感謝を伝えるとき |
謝罪結び
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします | go-meiwaku o o-kake shimasu ga, yoroshiku onegai itashimasu | 謝罪メールの結び |
| 今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます | kongo to mo kawaranu go-shidō no hodo yoroshiku onegai mōshiagemasu | 重大謝罪の締め |
検討依頼の結び
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| ご検討のほどよろしくお願いいたします | go-kentō no hodo yoroshiku onegai itashimasu | 提案メールの結び |
| ご確認のほどよろしくお願いいたします | go-kakunin no hodo yoroshiku onegai itashimasu | 確認依頼メールの結び |
| ご返信お待ちしております | go-henshin o-machi shite orimasu | 返信を促す柔らかい結び |
ありがちなミス
- 「敬具」を毎回つける:「拝啓〜敬具」は1セットの形式letterで、現代のビジネスメールにはほぼ使いません。年賀状や正式な礼状などの儀礼書面に限定します。
- 「以上です」だけで終わる:社内のごく短い連絡なら可ですが、社外メールでは「よろしくお願いいたします」を最後に必ず添えます。
8. 添付・補足のフレーズ
添付ファイルの案内や、本文末尾の補足に使います。
添付案内
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 添付資料をご確認ください | tempu shiryō o go-kakunin kudasai | 標準 |
| 添付ファイルをご参照ください | tempu fairu o go-sanshō kudasai | 標準のバリエーション |
| 下記の通り添付しております | kaki no tōri tempu shite orimasu | 表形式で複数説明する前置き |
複数添付
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 関連資料を2点添付しております | kanren shiryō o ni-ten tempu shite orimasu | 件数を明示 |
| 議事録および資料一式を添付いたします | gijiroku oyobi shiryō isshiki o tempu itashimasu | 種類を列挙 |
添付が大きい場合
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 容量の都合上、ファイル転送サービスをご利用ください | yōryō no tsugō-jō, fairu tensō sābisu o go-riyō kudasai | 数十MB以上の場合 |
| 別途、ファイル転送サービスからお送りいたします | bettō, fairu tensō sābisu kara o-okuri itashimasu | こちらから別送するとき |
リンクで代替
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| 詳細は下記URLをご参照ください | shōsai wa kaki URL o go-sanshō kudasai | 添付ではなくWebリソースを案内 |
| 共有フォルダのリンクをお送りいたします | kyōyū foruda no rinku o o-okuri itashimasu | 社内共有ドライブ案内 |
受領確認の依頼
| フレーズ | ローマ字 | いつ使うか |
|---|
| お手元に届きましたらご一報いただけますと幸いです | o-temoto ni todoki-mashitara go-ichihō itadakemasu to saiwai desu | 大事なファイルや書面 |
| 内容ご確認のうえ、お返事いただけますと幸いです | naiyō go-kakunin no ue, o-henji itadakemasu to saiwai desu | 読んで返答が必要な場合 |
メール/Slack/電話 — 同じ意図のチャネル別言い換え
同じ意図を別チャネルで伝えるとき、レジスタは大きく変わります。「お世話になっております」をSlack DMにそのまま貼ると冗長で、形式ばって見えます。
| 意図 | メール(A・外) | Slack DM(B/C・内) | 電話 |
|---|
| 謝罪(軽度) | お返事が遅くなり申し訳ございません | 返信遅くなりすみません! | お電話いただいたのに、すぐ折り返せず申し訳ありませんでした |
| お礼 | お時間をいただきありがとうございました | さっきはありがとうございました! | 先ほどはお時間をいただきありがとうございました |
| 確認 | 念のためご確認のほどよろしくお願いいたします | これで合ってますか? | 念のため確認させていただきたいのですが |
| 進捗報告 | 進捗のご報告です。現在〜まで完了しております | 進捗共有:〜まで終わりました! | 進捗のご報告です。現在〜の段階です |
| 依頼 | お手数をおかけしますが、〜いただけますと幸いです | 〜お願いできますか? | お忙しいところ恐縮ですが、〜お願いできますでしょうか |
「お世話になっております」をSlackで打つと冗長に見える理由
Slackは即時応答・短文・絵文字混在が基本のチャネルで、文脈が共有された相手とのチャットツールです。「お世話になっております」のような儀礼的な冒頭は、共有済みの文脈を冗長になぞる動作になります。社内Slack DMでは冒頭挨拶を省略し、いきなり用件から入ったほうが自然です。社外パートナーとのSlack Connectでも、初回は短く「お世話になっております。○○です」程度で済ませ、2回目以降は省略するのが現代の慣習です。
Slack隣接のメールエチケットは書き方ガイドでさらに詳しく扱っています。
ありがちなphrase-level誤用6選
各カテゴリ内で挙げた誤用を、横断的に並べた早見表です。
| 誤 | 正 | 理由 |
|---|
| ご苦労様です | お疲れさまです | 「ご苦労様」は目上が目下に言う表現、立場が逆転すると失礼になる |
| 了解です | 承知いたしました | 「了解」は同等以下向け、社外・上司にはレベルが弱い |
| どうも | よろしくお願いいたします | 「どうも」は口語の省略形、ビジネスメールには軽すぎる |
| がんばってください | ご活躍をお祈り申し上げます | 「がんばって」は上から目線のニュアンス、改まった場では避ける |
| すいません | 申し訳ございません | 「すいません」は口語、社外への謝罪本文には不適切 |
| お世話様です | お世話になっております | 「お世話様」は目上が目下に言う省略形、社外冒頭には軽すぎる |
phrase-levelよりも構造的な敬語ミス(さ入れ言葉、二重敬語、バイト敬語など)は敬語のよくあるミスで網羅的に扱っています。
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